犬丸暁パリで初個展!

 注目すべき若い日本人の現代美術作家、犬丸暁の個展が、リュクサンブール公園内のフランス上院に属する威光あるオランジュリーにて七月十三日から開かれます。

 現在住んでいるフランスにおいて、美術界、そしてコレクター達に次第に求められている彼の最新作が紹介されます。

 犬丸氏は今回の連作「Botanique」で植物についての習作を追及し、エルブフ博物館(La fabrique des savoirs)で展示された連作「太陽光蒸留(distillations solaires)」に続いて、さらにその世界は深まりを見せています。特筆すべき彼独自の技術が作品に驚くべき深みを与え、光と色彩を浮かび上がらせることに成功しています。技術の探求とパフォーマンスにおいて、彼は絵画を「光を求める儀式的瞑想」として捉えています。

 しかし、一見オリジナルと思われるタッチにも、彼の無意識にとどめられているであろう日本の視覚芸術の遺産、日本の巨匠画家の影響が自ずと見てとれます。

 そしてよく見れば、犬丸氏の絵画には長谷川等伯と琳派の屋家宗達の記憶が反響しています。さらに日本の現代美術界との関連において、大変魅力ある複雑なアーティスト中西夏之との近親性が特に強く現れていると考えます。

フランチェスカ マロッキ-ノ
パリ芸術高等研究所(IESA)教授(日本美術史)
東京学習院大学博士課程卒業


犬丸暁

 

個展『Botanique』
2018年7月13(金)〜24日(火)
ヴェルニッサージュ:7月17日(火)17時〜19時半
場所:L'Orangerie du Sénat(リュクサンブール公園内温室)
会館時間:全日11時〜20時(無料)
Jardin du Luxembourg - Accès Porte Férou
19 bis, Rue Vaugirard
75006 Paris